「Just Because(ジャストビコーズ)」第10話「Childhood’s end」の感想&考察です。
いよいよ終盤にさしかかってきましたね。
今回のタイトルは「Childhood’s end」。
どのような内容となっているのでしょうか。
それでは見ていきましょう!
感想&考察
美奈「どこにしたの?第一志望。」
美緒「上叡。」
美奈「あ、あんたチャレンジャーだねぇ。今からレベル上げるとか…」
美緒「お姉ちゃんが言ったんじゃん!教育系ならいいとこあるって。」
美奈「上叡とは言ってないよ?そっちで有名なのは知ってるけどさ。」
というか今更なんですが、上叡大学=瑛太が元々行こうとしていた大学で、美緒は瑛太がいるから上叡に進路を変えたということなんですね。
美緒の言動とか、行動を見ていてこの理由に関してはおそらく間違いなさそう。
一方で瑛太も、偏差値を落としてまで翠山大学に進路を変えたじゃないですか。その理由がわかりません。
さすがに「美緒がいるから」という理由で推薦で合格している偏差値上の大学を蹴って下の大学行こうとは考えにくいですよね。
何かその理由を紐解くヒントが出てくればいいのですが…。
美奈「頑張りなよ!」
美緒「もう頑張ってるよ。」
美奈「そっちのこと。」
美緒「まぁ、一応…。」
美奈「一応?」
美緒「頑張る予定。」
美奈「さっきまでの強気はどこよ?」
お姉ちゃんは何でもお見通し。
母「あら、学校行くの?」
瑛太「登校日だよ。今日。」
母「真面目ねぇ~。」
登校日に学校行くのって、真面目なんですかね?(笑)
瑛太「あのさ、明後日なんだけど…」
母「明後日って…金曜日?」
瑛太「うん。早めに出かけるから。」
母「物好きよねぇ~。大学決まってるのに、まだ受験するなんて。」
瑛太「え?」
お母さんも何でもお見通し。
依子「相馬にあげんの?」
葉月「え?」
依子「だって…今日さ。」
葉月「うん…受け取ってもらえればだけど。」
受験の時ってそんなもんでしたっけ…。
全然覚えていません。
ベンさんのキャラが好き(笑)
美緒「泉、来てんのかなぁ。」
恵那が瑛太を見つけて話しかけようとします。
手に持っている紙袋。きっとバレンタインチョコでしょうね。
でも、美緒と一緒にいることに気づき、話しかけられず…この間の美緒と逆パターン。
瑛太モテモテですね。
ベンさん「おう。」
ベンさん空気を読んだ!(笑)
美緒「LINE?」
瑛太「うん。いつものグループ。陽斗が『今日いんの?』って。」
瑛太「あっ…!」
あーーー!!!!
あー…
まぁ、フラグめちゃくちゃ立ってましたし、こうなるのも何となくわかってましたが…。
猿渡「馬鹿野郎!まだ俺にチョコを渡すチャンスを探ってる女子がいるかもしれねーだろ!帰ったら試合終了だぞ!」
猿渡のこういうキャラは…まぁ嫌いじゃありません。
陽斗「順平の試合はコールドで終わってんだろ。」
猿渡「9回裏ツーアウトだ」
上手いことを…(笑)
石垣「俺…帰るわ。」
順平「試合終了には早いぞ陸生ー?」
石垣「俺は何も諦めてない。」
石垣はまさかのリア充でした。
美緒「…帰る。」
瑛太「待った! …これは。」
涙。
美緒は本当にタイミングとか間が悪いですよね…
瑛太は弁解できず…モヤモヤしますね。
恵那「瑛太先輩!」
恵那「やっぱり…。」
どうやら恵那はさきほどの一部始終を見ていたようです。
悪気がないだけに、これは辛い…。
てか、瑛太はほんとに壁紙もとに戻せなかったの?
さすがにそんなに機械音痴な高校生今どきいなくない?
戻せないじゃなくて、戻そうとしてなかっただけじゃない?
恵那「ごめんなさい…。」
瑛太「小宮が悪いわけじゃ…」
恵那「とにかく、ごめんなさい!」
恵那も泣いてますね。
そんなズルイ事したかったわけじゃないのに…という気持ちが伝わってきます。
美緒「私、完璧本気じゃん!」
この台詞と表情、実はすごく深い意味があるんですよね。
前の記事でも書いたのですが、美緒はこれまででずっと、"本気になれる何か"を探していました。他の人がみんな"本気になれる何か"を持っていて、自分にはそれがないことにずっと焦りを感じていました。
そして、第10話にしてようやくそれを見つけます。
辛さもあるけど、それ以上にようやく見つけられた嬉しさがあって…。
そんな美緒の気持ちがとてもよく表現されていると思います。
志水「ホントバレンタインとか、チョコレート会社の陰謀なんだって!なにも知らずに踊らされてる連中が哀れで仕方ないな!」
そう…バレンタインなんて商業戦略の一つです。
何も間違っていないのだけど、負け組オーラが…。
瑛太に渡せなかったバレンタインチョコ。
まさかこんなことになるなんて…。
志水「てか、あいつどこ行ったんだ?」
山口「今日3年の写真整理するって、言ってたよね?」
恵那「全部回れるかなぁ…」
お馴染みの「in unison」を吹く葉月。
穏やかで哀愁があって、すごく良い曲です。
ちょっと調べたんですけどこれはやなぎなぎさんが作った曲みたいです。
普通に吹奏楽の曲かと思ってました。
そして…この曲を吹くという事は、
ついに陽斗に返事をする流れになりそうです。
果たして葉月の答えは・・・?
葉月「相馬くん……ごめんなさい。」
陽斗「…え?」
葉月「私、相馬くんと、付き合えない。」
これが、葉月が出した"答え"。
葉月「ちゃんと考えて、それが一番良いと思って。」
陽斗「…なんで?」
葉月「4月には、兵庫に引っ越すから。」
陽斗「そんなの…関係ないだろ!」
葉月「あるよ。」
葉月「春には、お互い新しい環境になるんだよ。私は大学が始まって、相馬君は社会人。慣れるまでは、自分のことでいっぱいだと思う。」
確かにそうですね。卒業と共に遠距離恋愛になって成功した人は、僕もあまり見たことがありません。
葉月のこの今までにない強い表情と、陽斗の受け入れたくない表情が、すごく丁寧に描かれています。
陽斗「なんとかなるってそんなの!」
葉月「私には自信がない。」
葉月「今みたいに、会えなくなるんだし。」
陽斗「会いに行くって!毎週でも!」
葉月「…無理だよ。」
陽斗「無理じゃない!」
葉月「新幹線でも3万円。夜行バスでもその半分もかかるっていうのに。」
葉月「そんなの続くわけない!!」
葉月にしては珍しく声を張って否定します。
この真剣な表情からも、葉月の”本気"が伝わってきます。
それにしても、ここでお金の話が出てくるとは…リアルですね。
葉月「ごめん…ムキになって。私…」
陽斗「いや…俺も…ごめん。」
陽斗「でも、なんつーかさぁ…ちょっと嬉しいかも。」
葉月「え?」
陽斗「ホント…すげぇちゃんと考えてくれたんだ。俺のこと。」
葉月「うん…。」
葉月「だからね、相馬君。大学での生活が落ち着くまで、待ってほしい。」
葉月「その時、まだ私で良いなら…。」
このカットがギャルゲの告白シーンにしか見えないなんて、とても言えない。
葉月「私と、お付き合いしてください。」
ちょっと歯切れは良くないけど、結果的には良かったのですかね。
ただ、最初に言ってた金銭面とかの話に関しては全く解決してないし、この一連の話の流れが辻褄合ってない気がしました。
第一声が、「私、相馬くんと、付き合えない。」→「私、相馬くんと、"今は"付き合えない。」だったら納得できたんだけど。細かいけど、うーん…。
恵那「もうひと踏ん張り!」
恵那「先輩、手出して。」
チロルチョコ。
頑張って作った手作りチョコは…あげられないですよね。
恵那「ちゃんと味わってよ~!…ま、チョコはついでだからいいんだけどさぁ~。」
恵那「本命はこっちですから!」
恵那「回れるだけ回ってみた。一個ぐらいご利益あるでしょ。」
瑛太「全部あるって。バチ当たりだな。てか、合格していいわけ?」
本当に良い子すぎて悲しくなってきますね。
恵那「ん?」
瑛太「だって、俺が受験するのはさ…」
恵那「前言ったじゃん!会長とのことは、応援するって。」
壁紙を見られた件に負い目を感じて、自ら引こうとしている感じでしょうか。
瑛太「一番利きそうなの、どれ?」
恵那「何の儀式?」
瑛太「小宮もあるんだろ?写真のコンクール。」
恵那「あ…。」
瑛太「モノレール来た。帰りの切符は?」
美緒「人の気も知らないで…さ!」
美緒「絶対…合格してやる。」
恵那「私…やっぱり瑛太先輩が好き。」
感想まとめ
美緒、恵那、陽斗、それぞれの涙のシーンが特に印象的でした。
葉月と陽斗に関してはこれでひとまず決着、というところですかね。
少し歯切れが悪い感じはしますが…。まぁでも、仕方ないか。
恵那に関しては、自分のせいで瑛太と美緒の関係に亀裂が走ってしまったことを負い目に、一度瑛太の事を諦めようとしたのかな?という風に見えました。本命チョコを渡さず、合格祈願のお守りをあんなにたくさん集めて、(瑛太の合格=美緒との関係)を応援すると決めました。ですが、瑛太と話していて、やっぱり自分の本当の気持ちはごまかせないことに気づいた。そんなところでしょうか。
そして瑛太と美緒。両想いなのは確定ですが、お互いが第一志望を変えたことで、完全にすれ違ってしまっています。果たして受験の結果はどうなるのでしょうか?
それではまた次週!