「Just Because(ジャストビコーズ)」第11話「Roundabout」の感想&考察です。
今回含めてあと2話となってしまいました。好きだった作品が終わってしまうのは悲しいですよね。
さて、今回のタイトルは「Roundabout」。
迂遠。まさに美緒と瑛太二人の遠回りな関係を示唆しているようなタイトルですね。
それでは見ていきましょう!
感想&考察
瑛太「それを言うのさ、コンクールで賞を取ったらって―」
恵那「うん。」
前回の続きのシーンからですね。
恵那「でも言っちゃった。」
恵那「だから、今返事はいらない。」
恵那「瑛太先輩が大学受かったら聞かせて。」
瑛太「落ちたら?」
恵那「絶対受かるって言ってんの!」
でも受かったら、美緒と同じ大学に行く=美緒と瑛太が結ばれてしまう。
一番つらい立場は恵那なのに、なんでこんな明るく応援できるのでしょう。
こういう健気なところが、恵那の一番の魅力ですよね。
瑛太「…わかった。」
恵那「うん。」
笑顔の裏に隠れた寂しさが伝わってくる表情ですね。
瑛太「森川さんと何かあった?」
陽斗の様子を見て、すぐに葉月と何かあったと察する瑛太。
やっぱりこの作品の登場人物たちは、自分以外の事になると本当によく気づく。
ちょっと自分の事は鈍感すぎて、ところどころ不自然な気もしますけどね。
瑛太「何…?振られた?」
陽斗「振られた後、告白された。」
瑛太「陽斗はそれで納得したんだ?」
陽斗「してねーけど、するしかねぇべ。」
前回、葉月と別れた後に、陽斗はずっと腑に落ちない顔をしていました。
でも、最後には、吹っ切れたような笑顔になっていました。
納得してないけど納得するしかない。
日本語にするとちょっとおかしいですけど、これほど今の陽斗の気持ちを表す言葉は他にないかも知れませんね。
瑛太「毎週会いに行くとか言って、陽斗、食い下がったんでしょ?」
瑛太「いいじゃん。行けば。」
たしかに付き合ってなくても、会いに行くことはできますしね。
てか、付き合ってなくてもマメに会いに行けばいつの間にか付き合ってそう。
瑛太「でも連絡はちゃんと続けた方がいいよ?しばらく空くと、LINE送りづらくなるじゃん?」
経験者は語る。
瑛太「言うよ。合格したら、全部。」
提案:合格する前に言いましょう。
美緒「そっか。ちゃんと返事したんだ。相馬に。」
近況報告。この二人も仲良くなりましたね~。
葉月「それで、夏目さんの話って言うのは?」
一方、写真部では。
恵那「そっち終わった?」
清水「終わるかよこんな数!」
山口「3年の写真だけでも1万ファイル以上あるからね。」
1万ファイルってやばすぎますね。(笑)
真剣な表情。
美緒「ありがとう!話せてスッキリした。」
葉月「ううん、私もなんかスッキリした。」
葉月「そっか。夏目さん、泉君だったんだ。」
葉月は美緒の今の好きな人を知って、(本当に陽斗ではないということを知って、)
心なしか安心したように見えました。
美奈「おーい!」
瑛太はコンビニで美奈さんと遭遇します。
瑛太が進路を変えたこと、美奈さんが知ることになるのでしょうか?
美奈「最近、美緒と受験の話はした?」
瑛太「してません。推薦もらってると、その話題嫌味になるんで。」
美奈「あの子、こんな顔するでしょ。」
美奈「瑛太君の前だと、かなり素を出すからねぇ。美緒って。」
特に進路を変えたことは話さなかったみたいです。
瑛太「素を出せるって…興味がないからだよな。もういいや…それでも!」
なぜそんなネガティブなんだ。
自分の事に鈍感すぎてちょっと違和感を感じ始めてきた。。
こういうご都合主義でリアリティが無い描写は、作品としてちょっと勿体ないですね。他が全体的にクオリティ高いだけに。
美奈「ただいまー!」
美奈「みーおー。さっき瑛太くんと会ったよ。」
この美緒の顔めっちゃ好き。
美緒「余計なこと言ってないよね!?」
美奈「私は何も言ってないって。」
美緒「本当に?」
さっきの変顔以上の酷さ(笑)
美緒「…ホントに言ってないよね?私が志望校変えたこと。」
美奈「…言ってない。」
美緒「ホントにホント?」
美奈「それは、美緒が言わないとね。合格して。」
美緒「言うよ…」
美緒「合格して。」
提案:合格する前に言いましょう。(2度目)
冗談はさておき、この二人の迂遠はいつまで続くのでしょうか……
どっちかが落ちればハッピーエンド…?
依子は友達想いですよね。
依子も最終的に幸せになってほしい!
今更だけど、LINEの名前が美緒はフルネーム、葉月はひらがなで名前なのが性格出てるなぁって思いました。(美緒=真面目優等生キャラ、葉月=意外と図太い)
美緒「普通一言あるでしょ。」
美緒「それ、私の台詞」
瑛太の台詞でもあるんですよねぇ……さすがにこれじゃ気づかないだろうけど。
同じタイミングで外に出る二人。
完全に心が通じ合っていますね。
瑛太「普通のスタンプないのかよ。」
そして受験当日の朝を迎えます―
ちょっとブログじゃ伝わらないかもしれませんが、このシーンで使われている音楽がすごく良かったです。穏やかでありつつも、所々不安定なリズムで入ってくるピアノの旋律が、瑛太や美緒たちの揺れ動く感情と見事にマッチしていました。
これまでやなぎなぎさんの曲を聞いてきた僕だから贔屓目に感じるのかもしれないですけど、この作品の音楽全般、本当に良く作られていると思います。
サントラ欲しい…
葉月「おはよう。」
陽斗「おは!……よう。」
みんなの顔が受験の大変さを物語っている…
…てか、今回顔芸が多くないですか?(笑)
陽斗「森川、なんで学校?」
葉月「家にいても落ち着かなくて。」
葉月「大学の試験、私が受けるわけじゃないのにね。」
陽斗「あーそれすげぇわかる。」
葉月「…!」
葉月「だって、それじゃあ夏目さん…」
陽斗「何?なんで夏目?」
陽斗「志望校変えたんだよ?夏目さん。」
陽斗「え?」
試験が開始すると、二人の頭の中でそれぞれ、過去の会話がフラッシュバックします。
このシーンから、この試験は二人にとって、"自分自身の相手への想いを確かめる"、そういう儀式だとうかがえます。
瑛太「夏目が被写体になれば?」
美緒「私は……!」
美緒「…無理。こんな瞬間私の予定にない。」
瑛太「全然、良くないだろ、それ。必死に、受験を言い訳にしてさ。」
美緒「泉には関係ないじゃん!関係ないんだから、黙ってて!」
美緒「ごめん、関係ないは言い過ぎたと思う。」
瑛太「余計な事言ったのは俺だし、ごめん。」
瑛太「夏目の第一志望、受験しようと思ってるってだけ。」
美緒「ホントにホント。だって私、ちゃんと好きな人いるから―」
瑛太「言うよ。合格したら、全部。」
名前普通最初に書きません…?(野暮なツッコミ)
こうして、試験が終わりました。
結果発表の前日―
試験終わった後の解放感が良いですね。
前の色々諦めていた葉月とはうって変わって、希望に満ち溢れています。
陽斗のおかげですね。
依子「よっ!」
依子「勝負ね。」
瑛太「しないって。」
清水「あ…そういやさ小宮。」
恵那「なーにー?」
清水「コンクールの結果発表…そろそろじゃなかったっけ?」
山口の全てを察しているような表情。
ここの意味はちょっと現時点ではわかりませんでした。
恵那「明日だって言ったじゃん。」
清水「へー明日か…」
恵那「そ、明日。」
全員上手くいったみたいです。
良いことなんだけど喜べない…
感想まとめ
美緒と瑛太がお互いを想うシーンが多かったのが印象的です。
こんなにお互いの事を大事に想っている二人だからこそ、すれ違ってしまうのでしょうね。
そして結局、美緒と瑛太のすれ違いは解消されないまま、(おそらく)合格となりました。このまま入学手続きをしてしまうと取り返しがつかなくなる状況で、葉月と陽斗がなぜ本人たちに話さないのかは少し疑問です。
受験から1週間もたっているのに、話す機会がなかったのでしょうか。それか、描写が無いだけで実は話していたとか?その可能性もありますね。
うーん…現時点ではまだ何とも言えないですね。
来週、全てが明らかになることを期待しましょう!
それでは!
PS:あのタイミングで志望校のレベル上げて合格する美緒が普通にすごい件