巷で話題の「Elin」のアーリーアクセス版を数十時間プレイしましたのでその感想などをまとめます。
Elinについて
Elinは、2024年11月から早期アクセスで提供されているインディーゲーム。
ジャンルはサンドボックス&ローグライクRPGといったところでしょうか。
手掛けているのは個人開発者のnoaさんという方で、2007年に公開された伝説のフリーゲーム「Elona」の開発者。本作はそのElonaの続編にあたります。前作「Elona」の精神を継承しつつ、新しい要素を大胆に盛り込んだ、ファン期待の作品。一度手をつけると時間が溶けるように過ぎていく中毒性があります。めちゃめちゃコアゲーマー向けのタイトルだと思います。
キャラクリ
ゲームを始めると、まずキャラクタークリエイトから。
- 名称
- 異名
- 性別
- 年齢
- 容姿
- 種族
- クラス
- プロローグ
- 制約(難易度)
などを決めます。容姿は2Dイラストとドット絵の2パターンですが、髪型やなど意外に細かく設定できます。パラメータは膨大にあり圧倒されますが、一個一個設定するのではなく、種族とクラスで決まるようです(たぶん)。
昨今のAAAタイトル(モンハンワイルズやドラゴンズドグマ)ほどめちゃめちゃ自由度が高いわけでもないですが、それなりに自分好みに作ることは十分にできる。個人的にはちょうどいい塩梅です。
とりあえずランダムロールで始めることもできるので、最初は肩の力を抜いてスタートするのもアリです。
序盤の進め方
キャラクリとプロローグが終わると、拠点となる場所に移動し、エイシュランドというイケオジに生活の知恵を授けてもらいます。必要最低限のことだけ教えてもらい、そこからはもう自由!投げ出されます。何からやればいいんだ!!という感じ。
とはいえ、画面左上の「ヘルプ」の吹き出しが主張強く出ていて、そこを見ると可愛らしいイラストで新米冒険者への手引きがまとまってます。これを見ればなんとかいけるはず…!
あとは、公式wikiやディスコードなどでいろいろな情報が落ちているので、それを調べながらやることでどんどんわかってきて楽しくなります。
という流れで、とりあえず思うままに近くに植物を採取し、木を伐採し、工具や作業場、家を作る――といったサバイバル生活が始まります。わくわく。
一から全て作り上げていく面白さは、一度始めると止まりませんね。「あれを作って、次にこれを作ってこうすればもっと効率的に……」など試行錯誤を重ね、気づけば数時間経過していることもザラ。クラフトや建築要素が好きな人には、このゲームがドストライクだと思います。
なお、初期設定では不便な点が多いのでカスタマイズをオススメします。
例)
- ディスプレイによっては文字が小さいのでUIサイズの調整
- 設定 > 一般 > UI拡大
- マップが広域すぎるので調整
- マップツール > ズーム で距離感の調整
- アイテムをいちいち拾うのが面倒なので自動収集をONに
- 設定 > ゲーム > 操作 > 採取物を自動的に拾う
- コンテナの振り分け設定
- コンテナの横の「設定」 > 「振り分け」
- 所持品・コンテナの常時ソート
- コンテナの横の「設定」 >「ソート」> 常にソート
このあたりはプレイする時期によってはどんどんアップデートされているはずでしょうから、色々調べれば快適にプレイできると思います。
独特すぎる世界観
世界観がかなりぶっ飛んでます。例えば、戦闘訓練のクエストでは「通りすがりの人を拘束しておいたから存分に叩きのめしてみろ」というような衝撃的な内容だったり、ペットとして少女を飼うことができたり、その少女が死ぬと人肉がドロップして、それを焼いて食べることができたり…。倫理観が吹っ飛ぶ瞬間の連続に、笑うしかありません。
あとは、変なキノコを食べた後幻覚状態になったときの演出が混沌過ぎて笑いました。ベッドが人になってたり、作業場が謎のオブジェクトに変わるなど、まさに混沌空間。なんともいえない怖さとインパクトがあります。
あとはなんでしょう、墓地に落ちてるJDのパンティーが「楽器」扱いだったりとか、まぁとにかくカオスですw
やることが多すぎる(良い意味で)
拠点のカスタマイズ、メインクエスト、ダンジョン探索、街の依頼、農業、釣り、演奏、牧畜、観光業……やるべきことが山のようにあって、すべてやりたくなります。「もう少しだけ」と思って続けていたら、気づけば深夜。これを何度も繰り返すうちに、本作の中毒性にハマる人が続出するのも納得です。アーリーアクセスとは思えないぐらい膨大な要素があり、ある程度理解するだけでも相当な時間が必要ですがやればやるほど止まらなくなりますね。
圧倒的な自由度が最大の魅力の反面、逆に言うと何をすればいいか迷うということでもあるので、人を選ぶところはあると思います。マイクラとか好きな人はハマれると思いますね~!
おわりに
こんなボリューミーで奥深い作品がインディーゲーム、しかも個人開発(1人ですべて開発しているとのこと)という点がほんとに驚きです。不具合報告への迅速な対応や頻繁なアップデートなど、開発者とプレイヤーが一緒にゲームを作り上げていく感覚があるのもすごくいいですね。
膨大な時間を捧げられる面白いゲームを探している方は是非おすすめです。
無料のデモ版もあるのでまずはそこから触ってみるのもアリ。