はじめに
10年以上前に見たまどマギを、ふとしたきっかけで見直してみました。
かなり忘れている部分が多かったのもあり、めちゃめちゃ楽しめました。
来年(2025年)の冬に新編の正統続編である「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」が公開予定とのことで、後でまたサッと思い出せるように、1話ずつまとめていこうと思います。
冒頭の夢のシーン
主人公、鹿目まどかの夢の中。荒廃した都市の中で、まどかは見知らぬ少女(暁美ほむら)が圧倒的な敵に立ち向かっている様子を目撃します。
ほむらは一人奮闘し、苦戦しながらも魔法を駆使して戦っていますが、その姿は儚げで切ない。そして、どこからか現れた小さな生き物キュゥべえが、まどかに「魔法少女になれば運命を変えられる」と告げます。
まどかは胸騒ぎを覚えながらも、夢の中で差し出された運命の選択を前に立ちすくんでしまいます。そして、まどかは夢から目覚めますーー
まどか「ひどい。」
キュゥべえ「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた。でも、彼女も覚悟の上だ。」
まどか「そんな、あんまりだよ。こんなのってないよ。」
キュゥべえ「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。」
キュゥべえ「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せば良い。そのための力が君には備わっていんだから。」
まどか「本当なの?」
まどか「私なんかでも、本当に何かできるの?こんな結末を変えられるの?」
キュゥべえ「勿論さ。だから僕と契約して、魔法少女になってよ。」
ほむらの転入
始業式の日、鹿目まどかのクラスに転入生がやってきます。それは、まどかが夢で見た少女、暁美ほむらでした。ほむらは才色兼備で文武両道、瞬く間にクラス中の注目を集める存在となります。
ほむらはまどかに対して、まるで彼女のことを知っているかのような口ぶりで、「家族や友達を大切に思うなら、今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないこと」と謎めいた忠告を伝えます。
ほむら「鹿目まどか。あなたは自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしてる?」
まどか「え、えっと、わ、わたしは、大切、だよ。家族も、友達のみんなも、大好きで、とっても大事な人達だよ。」
ほむら「本当に?」
まどか「ほんとうだよ。嘘のわけないよ。」
ほむら「そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね。さもなければ、すべてを失うことになる。」
まどか「え。」
ほむら「あなたは、鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも。」
下校中
その日の放課後、まどかと親友美樹さやかがCDショップに立ち寄っていると、まどかの頭の中に「助けて……」という切迫した声が響きます。
キュゥべえ「助けて。」
まどか「うん?」
キュゥべえ「助けて。まどか。」
まどか「え、え?」
キュゥべえ「僕を、助けて。」
キュゥべえとの出会い
まどかがその声のもとへ近づくと、傷ついた小さな生き物──キュゥべえを発見しいます。キュゥべえを助けようと驚いて駆け寄ったまどかでしたが、そこにほむらが現れます。彼女はキュゥべえを「危険な存在」とし、攻撃しようとします。
状況が理解できず混乱するまどかたちをよそに、ほむらは冷酷にキュゥべえに狙いを定めますが、まどかたちは必死で彼を守ろうとします。
その時、空間が歪み、二人は異次元のような場所に引き込まれます。
そこには、まるで絵本の中のような不気味な空間(後に、この空間が「魔女の結界」であると判明する)が広がっていました。
ですが、次の瞬間、鮮やかな黄色の髪の魔法少女・巴マミが現れ、二人を守りながら怪物を次々と倒していきます。華麗な戦いを見せるマミにまどかとさやかは魅了され、彼女の存在が希望の光となります。
マミ「危なかったわね。でも、もう大丈夫。」
マミ「あら、キュウベエを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私の大切な友達なの。」
まどか「わたし呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が。」
マミ「ふぅん。なるほどね。その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。2年生?」
さやか「あなたは?」
マミ「そうそう、自己紹介しないとね。でも、その前に……ちょっと一仕事片付けちゃって良いかしら。」
ほむらもその場に追いつくが、マミは「魔女は逃げたわ。仕留めたいなら直ぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる。」と挑発し、その場を去らせます。
その後、マミは傷ついたキュゥべえを優しく癒やし、キュゥべえもまた、まどかとさやかの名前を既に知っていることを示唆します。
そして最後に、キュゥべえは二人に問いかけます。「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ」と。
キュウベエ「どうもありがとう。僕の名前はキュウベエ。」
まどか「あなたが、私を呼んだの?」
キュウベエ「そうだよ、鹿目まどか。それと美樹さやか。」
さやか「なんで私たちの名前を?」
キュウベエ「僕、君たちにお願いがあって来たんだ。」
まどか「お、お願い?」
キュウベエ「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ。」
感想
過去に一度見た記憶があるものの、やはり細かい部分や伏線の多さに驚きです!
物語の大筋は覚えていたものの、改めて見返すとこんなに謎に満ちた作品だったのかと感じずにはいられません。初見であれば、この謎の多さに圧倒されるだろうなぁと思います。
「魔法少女」という一見明るく夢のあるテーマに反して、1話目から不穏な空気が強烈に漂っているのがまた味があって良いですね。
キュゥべえの存在も、愛らしい外見とは裏腹に、どこか得体の知れない怪しさを醸し出していて、不穏さに拍車がかかっています(最終知ってるからというのもあるけど・・・w)
一方で、マミさんはまどかとさやかにとって信頼できる先輩として描かれており、頼りがいのある良心的なキャラクターとして描かれています。
この段階では「魔女」とは何なのか?そして、なぜ暁美ほむらやキュゥべえは、まどかやさやかのことを知っているのか?といった疑問が多くありますが、この先の物語で少しずつ明らかにされていくのでここでは書きませんが、次回以降の展開が待ち遠しいと感じさせる、見事な導入だと思いました!
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