「マーベルミッドナイト・サンズ」のプレイを始めたので、プレイ感想などをまとめていく。
「マーベルミッドナイト・サンズ」はどんなゲームか?
「マーベルミッドナイト・サンズ」は、2023年にFiraxis Gamesによって開発され、2K Gamesから発売されたゲーム。
アメリカを始めとする複数の国でリリースされている。
ジャンルはいわゆるシミュレーションRPGで、マーベルユニバース内の様々なヒーローやヴィランが登場する。
固有のカード戦略システムとディープなストーリーラインが特徴。
本記事の前提(読んでいただける方へ向けて)
現状まだプレイ10時間程度で、あくまで序盤時点での感想です。
プレイを進める毎に内容の調整や評価が変わる可能性があります。
また私はマーベルシリーズについてはド素人ですので、マーベルファンの方からすると「こいつわかってないな」と感じる部分もあるかもしれませんが、生暖かい目で見守っていただけると幸いです(笑)
また、私的なレビューを大いに含みますので、その点にもご留意ください。
ストーリーについて
本作ではヒーローやヴィランの間に生じる複雑な人間関係や、それに基づいたストーリー進行が特徴的。
主人公の分身とも言える、「ハンター」というキャラクター目線で物語が進んでいくのだが、会話上の選択肢等も多く、光のルートに進むのか闇のルートに進むのかなどの要素もあり、プレイヤーの選択がキャラクター間の関係や物語に大きな影響を与える。そのため、1周目はロールに徹して遊び、2周目は別のルートで遊ぶ、などのリプレイバリューが高いイメージを感じた。
ストーリー内容に関しては、私がマーベルにあまり詳しくなのでその目線からすると、専門用語が多くて、、、正直わかりづらい部分が多い。
ただ、マーベルファンからすると普段見られないキャラ同士の絡みやいつもと違う一面が見れて、面白いんだろうなぁとは推察できる。
ファン向けに完全に振り切っているのでこれはこれで良いかもしれないが、もう少し詳しくない人もカバーできるような仕様(例えばロアの充実など)があればもっと受け皿が多く取れて良かったんじゃないかなと思う。(ターゲットでないといえばそれまでだが)
でも、キャラの初登場時に出てくる説明は、非常にキャッチーでわかりやすく、良いと思った。
余談だが、数時間プレイしてみて、ハンターさん、周りの事を信頼するのが早すぎない?と感じた。
演出について
バトル演出は全体的に派手で、タメもあり非常に気持ちが良い。
ただし、スキップができないので、何度も見ると長く感じる。
メインストーリーの演出は、映画さながらのダイナミックなカメラや音声で、見ていて非常に迫力がある。
バトルシステムについて
ノックバックシステム
演出が非常に気持ち良いし、ゲームデザイン的にもいい味を出している。
本作で最も秀逸な部分のうちの1つであると思う。
ぶつけることで多様な効果が得られるシステム。スキルの多様性が拡がり、遮蔽物システムとも相性が良い。
ノックバックの角度をある程度自由に調整できるのが良い。
完全に自由な角度には飛ばせないスキルも多いが、そこは「移動」というリソースを併用して角度をコントロールできるのが戦略性が高く感じられる部分。
スキルによってノックバックの飛距離が異なるのも、差別化が図れていて面白い。
カードシステム
SRPGとカードの組み合わせが非常に良くできている。
カードがある程度ランダムで配布されるため、バトル中のランダム性に優れており、状況によって変わる展開が、何度プレイしても飽きさせない。
ターン2回の引き直し権も程よいコントロール性がある。
キャラクター毎にカードセットのカスタマイズが可能で、それぞれのプレイスタイルに合わせてキャラクターを活躍させることができる。
デートシステム について
様々な場所や、ギフトの選択、一定値を超えることでのスキルや武器のボーナスがある。
これはマーベル原作ファンには嬉しい要素だと思う。
ただし、会話量が多いのはコストを抑える目的だと思うが、キャラゲーとしては使われている専用カメラなどが少ないため、今のところ物足りなさがある。
その他
キャラメイクはシンプルで、時間がかからないので個人的にこれぐらいがベストに感じた。
総評
ストーリーや非バトル部分に関しては、マーベルファンにとっては嬉しいだろうな、と思う要素が多く取り入れられていて、是非プレイすべき内容になっていると思う。
但し、非マーベルファンとしてはまぁまぁかなという感じ。非ファンがこれをきっかけにマーベルを好きになるかというと、ちょっと難しい印象。
一方でバトルシステムに関しては、さすがXCOMシリーズのFiraxis Gamesも関わっているだけあって非常に良くできているSRPGだと思う。
ノックバックシステムを含む戦略的あかつ爽快なバトル体験と、カードシステム等の緻密な戦略要素が、SRPGとしてかなりハマっている。